職歴がない人間が公務員試験を受けることってできるの?
中卒のわたしは選べる職種の幅が狭い。いっそ公務員を目指したいけど学歴的に大丈夫かな?
上記のような悩みを抱えている人もいるかと思います。
そんな方に朗報ですが、2019年の現在は職歴なしの中卒ニートでもすべての公務員を目指すことが可能となっています。
その他のニートと相性の良い職種一覧は下記の記事で紹介しています!
職歴なしの中卒ニートでも地方公務員は目指せる?
まず重要なことなので言っておきますと、地方公務員になるために学歴や職歴は一切関係ありません。
そんなこと言っても実際は応募するときに学歴や職歴を見られるんでしょ?
そう思うかもしれませんが、地方公務員法第13条(平等取扱の原則)で以下のように決められているので安心して大丈夫です。
すべて国民は、この法律の適用について、平等に取り扱われなければならず、人種、信条、性別、社会的身分若しくは門地によつて、又は第十六条第五号に規定する場合を除く外、政治的意見若しくは政治的所属関係によつて差別されてはならない。
引用:地方公務員法
上記の社会的身分=社会的地位だと思っていただければ大丈夫です。
社会的地位には職歴・学歴なども含まれるため、それらを理由に公務員試験の採用に影響が出ることはありません。
性別で公務員試験の採用に影響が出ることはある?
やっぱり公務員試験も男性の方が優遇されるのかな?女性のわたしは普通より難易度が高い?
そんな心配をしている女性の方もいるかと思います。
先ほど話した地方公務員法第13条(平等取扱の原則)の社会的地位には性別も含まれるため、性別が公務員試験の採用率に影響することはありません。
公務員を目指している女性の方は安心して大丈夫です。
公務員になるための年齢制限は?
社会的地位が採用に影響を与えることが禁じられているなら、年齢も関係ないでしょ?
そう思いたいところですが、地方公務員法第13条(平等取扱の原則)の社会的地位に年齢は含まれていないのです。
そのため国家公務員・地方公務員に関わらず、どの公務員試験にも年齢制限が付いています。
年齢制限は受ける職種、地域などで違いますが、多くの職種は以下のようになっています。
国家公務員:30歳以下がほとんど
地方公務員:地域によるが29〜35歳
次章でより詳しく解説しますが、狙うのであれば地方公務員の方をおすすめします。
地方公務員と国家公務員の違い
公務員と言っても、地方公務員と国家公務員で大きく違いがあります。
国と直接繋がっている府省庁等で働くのが国家公務員、都道府県の市町村の組織に所属して働くのが地方公務員です。
ちなみに国家公務員試験に受かるための難易度は地方公務員と比べられないほど高いです。そのため一般人が目指すのであれば地方公務員が基本。
そのほかの違いや年齢制限についてこの記事でも解説していますが、より詳しく知りたい人は各種公務員試験の年齢制限を見ていただけると非常にわかりやすいのでおすすめです。
地方公務員とは?
地方公務員の年齢制限
年齢制限がしっかりと決まっている国家公務員と違い、地方公務員はなるための年齢制限が各都道府県によって違います。
ですが、22歳以上で30歳以下であればどの地域でも年齢制限に引っかかることはないです。
多くの地域は年齢の下限が22歳となっていますが、22歳以下でも受けれる場所も稀に存在します。
地方公務員は初球・中級・上級で違う
地方公務員は、公務員試験を受ける際に難易度が3つに別れています。(職種によっては別れていないこともある)
- 上級(大卒程度)
- 中級(専門・短大卒程度)
- 初球(高卒程度)
学歴や職歴に関わらず好きな級を受験することが可能ですが、上になればなるほど難易度が高いです。
そして「級が違うと何が違うの?」って話ですが以下のようになっています。
地方公務員 初球(高卒程度)
配属先や職種にもよるが、事務処理や窓口対応などの雑務がメイン。
中級・上級と比べると初任給や出世の速度がよくない。
地方公務員 中級(専門・短大卒程度)
仕事内容は初球と基本変わらない。
初球よりも初任給が高く、出世の速度も早い。
地方公務員 上級(大卒程度)
新規事業の企画・立案、部署間の連携などの仕事がメイン。いわゆる管理職。
分かりやすく言うと、上級=将来の幹部候補です。
出世の速度や昇給が早いので、上を目指すのであれば上級に合格する必要があります。
ただし難易度や倍率は一番高いです。年齢にまだ余裕がある20代前半の人なら挑んでみても良いかもしれません。
地方公務員の職種
地方公務員の職種としては以下などが該当します。
- 行政職
- 技術職
- 公安職
- 心理・福祉職
行政職
事務などの窓口業務。
行政と住民の中継役などを主にする仕事です。おそらくほとんどの人が想像する公務員像が行政職だと思います。
技術職
技術職はかなり幅広く、建築、土木、機械、電気、情報、化学、農業・農学などに別れています。
建築であれば公共施設の建設計画、設計、施工管理。農学であれば農業技術の改良などが仕事に当たります。
公安職
地方公務員における公安職には警察官・消防士などがあります。
法務教官、海上保安官、刑務官などは国家公務員に含まれるため、地方公務員として受験することはできません。
心理・福祉職
福祉事務所、児童相談所などで市民の相談やサポートに乗るのが心理・福祉職の主な仕事です。
国家公務員とは?
国家公務員の年齢制限
国家公務員になるための年齢制限は30歳までの職種がほとんどです。
より詳しい情報は公務員試験の年齢制限をご覧いただくと良いかと思います。
国家公務員の職種
国税官、財務官、外務省、防衛省、皇宮護衛官、裁判員事務官、国立国会図書館、国会議員秘書など、すごすぎる職種が他にもさまざまです。
ぶっちゃけ、国家公務員は急に公務員を目指そうとしてなれるような職業ではありません。
ずっとそれを目指していた超エリートの一部が就けるような仕事です。
ニートでも地方公務員は目指せる!
もちろん地方公務員試験とはいえ、難易度や倍率はかなり高いです。
本気で勉強をしても1年で受かる人はかなり少ないと言われているほどの難易度です。
ですが公務員を目指すために職歴や学歴などの経歴が関係ないのは事実です。
自分はニートだからとネガティブになってしまう人が多いですが、自信がないだけで実は仕事ができる人も多いのですよ!
勉強が得意という人は公務員に挑戦してみるのも1つの手だと思います。
公務員じゃなくて普通の仕事を探すなら
公務員に挑戦してみるのも1つの手だと書きましたが、すでに年齢が30歳に近い人は他の手段も考えなくてはいけません。
この記事を読んで、30歳までに公務員試験に受かる自信がないと感じた方は普通の仕事を選ぶのも1つの手です。
ニートでも問題なく利用できる就職サイトを下記の記事で紹介しているので、よろしければ読んでみてくださいね!
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